霜月、六呂の月週 月が巡るあいつ が来ることを待つ俺の願いに応えるように 会いたくないと云う願いを嘲笑うかのように どちらが本音であろうと、またどちらも本音であっても 顛末は同じこと 変わりようがある筈もなく ならば、 優しい時が過ぎるのを ただ、 待つ 聞きたかった言葉を、欲しかった場所をくれた それで十分だろう? なのに 何も望まぬと決めた心をゆらめきさせたのは己の欲した言葉。 そして堰を切って溢れた感情は止まることを知らず 「…ッこれ以上、何故疵付きたがる…何を失いたがるんだ…俺は…!」 自分へ呆れ返り涙さえ出ない。 『失礼します。アスラン・ザラ様をご案内しますので準備の程お願いします』 「…わかった」 貪欲とは俺のような人間を云うのだろう前へ 次へ
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