「今晩和。今日も冷えるね」
「そうだな…雪、降りそうだ」
「降って欲しい?」
「…餓鬼じゃあるまいし」
「俺は雪、好きだけど」
「餓鬼だな」
「イザークみたいに白くて綺麗で」
「‥‥‥。
ッッッ!!///」
「顔赤いよ?」
「うるさいっ…!///」
炭が煌々と燃える室内で
冷えたんじゃない?なんて言いながら抱きしめた。
息が詰まる程倖せ。
「お呼びでしょうか」
「…アスラン」
「はい」
「何故、ラクス嬢の処へ通わぬ」
「それこそ何故でしょうか?」
「クライン家と婚姻を結べばわがザラ家も今以上の地位が約束される。
お前には何度も言った筈だが?」
「…ですが、俺も彼女も「例の娼館に通っておるそうだな」
―バレている
つう、と背中を冷や汗が伝う。
「まさかたかが娼に入れ込んでいるなど、無いな?」
「…は‥‥‥い」
「ならばいい。だが、物事には優先すべき順序がある。それを忘れるな、アスラン」
部屋を辞しても尚、背中がぞっとした。
娼一人消すことなどたやすいのは息子である自分がよく知っている。
父の目の前にちらつく"権力"の為にはどんな犠牲も小さいものなのだと
そしてそれを可能にする「ザラ」の権力と財力のお陰で自分も彼を手に入れた
離したくない
吐き気が、する
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