ひた、と手首に当てられた金属が月洸に煌めく。 甘い誘惑のようだ、と思う。 楽になれるのだろうか。 逃げれるのだろうか。 試しに軽く引くと、ぷつぷつと紅い線が浮かんだ。 「…イザークっ・・・・・・!!!」 会いたくなかったのに、 如何して声だけで泣きそうな程に嬉しくなるのだろう 前へ 次へ